ものづくり補助金第2回の採択結果と傾向
さて、ものづくり補助金 第2回の採択結果が2020年6月30日に発表されました。
まず、今回の結果から確認します。
申請区分 | 申請数 | 採択数 | 採択率 | |
特別枠 | 3,321 | 1,773 | 53.4% | |
※特別枠から通常枠へ | 488 | 14.7% | ||
通常枠 | 2,400 | 1,006 | 41.9% | |
合計 | 5,721 | 3,267 | 57.1% |
今回の第2回の募集から特別枠ができました。新型コロナウィルスの影響が既に出ている、または、これから影響がありそうな企業に対し、補助率を1/2から2/3に引き上げられるというものです。
通常枠は、これまで通り、新しい事業にチャレンジする際の投資に1/2を補助するというものです。
さて、中小企業庁のホームページでは、下記のように報告されています。
- 申請数:5,721者(うち特別枠:3,321者、通常枠:2,400者)
- 採択数:3,267者(うち特別枠:1,773者、特別枠申請から通常枠:488者、 通常枠:1,006者)
確認しておきたいポイントの1つに、特別枠申請から通常枠の扱いがあります。特別枠で申請されたもののうち、通常枠に回されたのがそもそも何者あって、488者が採択されたかわからないということです。
先に示した表では、特別枠から通常枠の変更を特別枠に入れて、換算すると、特別枠で申請した3,321者のうち採択数は2,261者(1,773者+488者)となり、採択数は、68.1%となり、通常枠は41.9%となります。トータルで、57.1%となります。
基本的には、新型コロナウィルスの影響がある(見込まれる)企業等への採択率が高くなる傾向があるようです。
第3回の申請を考えている方は、特別枠での利用を考えてみてもいいかもしれませんね。
なお、第3回のものづくり補助金では、特別枠での補助率が2/3から3/4に引きあがりました。是非、活用を検討してみてください。
最後に、ものづくり補助金は、今年度は5回の募集があります。第1回の採択率は、62.5%でした。基本的に回を重ねるごとに、採択率は下がる傾向があります。なるべく、早めに申請されることをおススメします。